さて普通だったら常識的に考えて山口から廻航するなんて考えません。^^;
ここで我々がどのような経過から廻航をすることになっていったか?メールのやり取りをダイジェストでお伝えします。
>るみい
今朝、先方より電話がありました。細かいお話を聞きながら既に心は購入状態です。程度はエンジンに関しては二重丸。なんとマークのd−トロ220psでした。しかも平成七年もの陸置き16時間。メーターパネルとハーネスは当然新品。
最大の問題はなんと山口県徳山市に置いてある。あっちゃ〜〜〜です。恐らく輸送に6〜70万はかかりそうです・・・。まあ、それにしても安いです。今度の日曜に宇部まで飛びます!!
>ogaoga
いっそのこと回航しちゃうってのはどうでしょうか?かなり安く上がると思いますよ?ちょっと前のOL誌にMX-40を関東だったかからから福岡までフェリーした記事が出ていましたが、エンジンさえまともなら回航も不可能ではないでしょう。燃料代だけなら25時間としても免税使わなくても10万でお釣が来るでしょう。冬休みとかだったら手伝うよ?
>るみい
ほんとですか〜〜。それは嬉しいです。もともと行徳で保管していて3年前に宇部に引越し、そのときも回航したらしいです。経費は約50万と言っていました。(うちのマリーナでは75万とのお答えが)現実問題として陸送で80万、回航で75万、殆ど一緒です。それなら一生に一度ぐらい宇部〜横浜クルーズなんてのも良いかも知れません。
きっと劇的に腕が上がるでしょうね。ogaogaさん、ホントに宜しいのですか?いっそのこと上陸は給油だけにして夜間は静かな入り江でアンカリング。一路東京を目指す。わ〜なんか楽しそうです。そうなるとはじめて一級免許が役に立つ。笑 。
>ogaoga
ですね。一生に一度くらいやってみたいです。極端な話し時間が無ければ輻輳海域でなければ夜間航行でも良いですよ。そしたら大分早く着ける。
>るみい
おおお、、、ogaogaさん、その気になってくださってますね。。ありがたや。
山口ー神奈川の日本1/4周とも言える航海は今後やりたくても出来ないでしょうから是非やってみたいのもまた事実。普通だったら行ったら帰ってこなきゃならないわけだが今回は帰りの心配は全くなしに、ひたすら目的地に向かうのでずいぶんと恵まれた状況です。回航費用もそうですが、それ以上に長距離クルージングのチャンスを逃すのは惜しいと考えが変わり始めました。
>ogaoga
ですよね。普通だったらまず出来ないでしょう。今回片道フェリーだから出来るようなものであって。多分今後を考えてもやる機会はないと思いますよ。
>るみい
非常に問題山ずみですが、やりがいの有るプロジェクト?だと感じます。
>ogaoga
全く同感です。きっと相当スキルが上がると思います。
と言うようなやり取りが続いて自力廻航に向けてのプロジェクトはスタートしたのであった。えっ?これを見るとogaogaが焚き付けたんじゃないかって?ん〜結果的にそうなのかしら?笑
でも山口横浜間600海里って半端な距離ではありません。その計画は慎重の上にも慎重を期して計画しました。タイムテーブルだけはお天気任せの海任せ。計画の立てようがありませんでしたが、瀬戸内海だけは荒れたって何したってたかが知れてるということで、出発当日の予定だけは作りました。以下にそのタイムテーブルを挙げておきます。
前日夕刻恵木寝台列車で東京発。
0650 ogaoga・浜組東京発
0655 恵木徳山到
0730 マリーナ到着、作業開始
恵木 GPS配置 レーダーディスプレイ配置
電気系統チェック バース工作
0900 作業終了、マリーナ営業開始
恵木 事務手続き開始
0930 事務手続き完了。本船航路までのルートをGPSに入力。
1000 全て完了。エンジンスタート。
1030 ogaoga・浜組み到着。荷物積み込み後出航
1700 夕食・燃料補給の為、仁尾マリーナに入港(備讃瀬戸航路手前約15NM)
1800 出航
2100 備讃瀬戸航路抜ける(制限速度12ノットの航路の為)
2300 明石海峡航路通過
0200 友が島水道通過(淡路島東側と紀伊半島の付け根)
0400 田辺港、シーターガー田辺マリーナ入港。仮眠
0700 起床燃料補給開始
0730 出航。目的地は串本・尾鷲・大王崎のいずれか。
てな感じです。
やはり計画を立てるに当たって一番キーポイントになったのは給油ポイントの設定ですね。タンクは800リッター。220HpTWINで巡航時間辺り55〜60L程度だとすると大体10時間が安全距離。おそらく巡航スピードは2100回転程度で21〜2knot程度だろうと予想。すると大体200海里程度が1レグとなるわけだ。しかも給油のためにあまり遠回りはしたくない。でも海況次第で時間内にたどり着かない場合だって十分ありうる。そんなこんなで苦心の末決定したのが上のタイムテーブルです。結果から言うと紀伊田辺まではたどり着かなかったものの時間も消費燃料もほぼぴったり予想通りで、「すげ〜」と自画自賛してしまいました。笑。
そんなこんなで廻航することが本決まりになったのでした。
山口から横浜。一口に言ってもとんでもない距離です。車で行けといったって嫌になっちゃうくらい。ホントにこれを走れるのだろうか?みなさんも下の地図を見て考えてみてください。